川越市下新河岸。
新河岸川は江戸時代は船運が盛んな河川であり、新河岸の日枝神社の近くには多くの船問屋が集まっていたという。ここも奉安殿が流用とのことで、足を運んでみた。
目次
奉安殿(御真影奉安殿)
奉安殿とは、戦前において
天皇陛下
皇后陛下
の御真影(お写真)と教育勅語を納めていた建物。
当初は職員室や校長室に奉安所が設けられていたが、被災による危険を防ぐために、金庫型や独立した奉安殿としての建設がはじまった。小型ながらに耐火耐震構造とされてものも多く、威厳を備えた荘厳重厚なデザインの建造物が多い。
戦後、奉安殿は廃止され解体や撤去が行われるが、その頑丈な建造物が戦災で焼失した神社社殿などに再活用もされ、現在に残っている例もある。
新河岸ノ日枝神社
本殿は、高階小学校奉安殿を流用したものという。
昭和23年に同地に移築。
下新河岸日枝神社の創建年代等は不詳。
明治5年に村社に列格、明治40年に上新河岸の村社厳島神社及び同境内社の水神社・琴平神社を合祀。
場所
★★★★☆ · 神社
砂氷川神社
奉安殿とは関係ないが、新河岸駅から、下新河岸日枝神社に赴く途中にあった神社。
道路の両脇に、旗掲揚台が備えられていた。
明治39年建立とあるので、日露戦争の凱旋記念の構造物。なかなか立派。
場所
★★★★☆ · 神社
※撮影:2022年2月