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藤ヶ谷陸軍飛行場専用線の廃線跡(鎌ヶ谷)

先日、藤ヶ谷陸軍飛行場の地下格納庫を探索してました。
その際にご一緒しました「日本戦跡協会様」の車で、 地下格納庫 から海自下総航空基地を南側から迂回して松戸方面に走っていた途中、「ちなみに・ ・ ・」 で、私が口にしたのが、藤ヶ谷陸軍飛行場の軍用鉄道廃線跡があるという話題でした。

本記事は、日本戦跡協会様との共同探索となります。 日本戦跡協会サイト   日本戦跡協会Twitter   日本戦跡協会Facebook  ...

道路と廃線跡が交差するあたりで、「ちょうどコンビニのあたり(セブン-イレブン 鎌ヶ谷東邦鎌ヶ谷病院前店)を左右に横切る感じで、軍用線の廃線跡があるらしいですよ。特に何かが残っているわけではないみたいですけど。」などと発言した私。

そしたら、その後に、急に、廃線跡が気になってしまいましたので、思い出して廃線跡の散策を実施してみました、というのが本記事となります。


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位置関係

国土地理院航空写真
地図・空中写真閲覧サービス
ファイル:USA-M380-63
昭和22年(1947年)7月24日、米軍撮影の航空写真を一部加工。

拡大。
左が東武野田線(東武アーバンパークライン)の「六実駅」。
右が「藤ヶ谷陸軍飛行場」(海自下総航空基地)
中央には大津川が流れる。

「藤ヶ谷陸軍飛行場専用線」は、いつ建設されて、いつ廃線されたのかが、いまいちよくわからないらしい。1947年の航空写真では、六実駅に貨車が写っているのは確認できる。

現在、一部が遊歩道として残っている。


藤ヶ谷陸軍飛行場専用線の廃線跡散策

スタートは東武野田線の六実駅から。

かつて側線があったホームの東側。このあたりから、「藤ヶ谷陸軍飛行場専用線」が伸びていたと思われる。

コンクリートの塊が積んである場所。ここに線路が伸びていたと思われる。

この先は、駐車場になっている。

駐車場の先は住宅地。
廃線跡の痕跡は住宅の中に現れた遊歩道。

こんな感じ。

廃線跡の遊歩道。

右手が低くなっている。築堤の名残かも。

この先、 セブンイレブン鎌ヶ谷東邦鎌ヶ谷病院前店の脇を抜ける。
写真左の建物がセブンイレブン。

また遊歩道が見えてきた。この先は大津川。

大津川。里山っぽく整備されている。良い感じ。

鉄道時代の橋脚などは残っておらず、再整備されたようだ。

大津川を渡り、遊歩道をさらに進む。

おお。左右に横たわるのは「枕木」。

「枕木」に「犬釘」が刺さったまま残っています。
これこそが、ここが鉄道の線路であったという、沿線に残る僅かな痕跡。

犬釘。線路のレールを固定していた名残。

廃線跡は緩やかなカーブを描く。

住宅地にぶつかりました。

この先は、なかなか追跡が困難。

この左側を線路が走っていたと思われる。

畑に横たわっていたコンクリート水槽。

コンクリートの瓦礫の具合が、往時からのものであっても違和感がないが、さすがに関係ないかな。。。(視点がなんでも往時のものか否かで見てしまうのが職業病かも)

このあたりが廃線跡、だったかもしれない。。。

この先は、森に埋もれてしまい踏破不可でした。

道路を大きく迂回して、下総航空基地のそばに。

痕跡は何も残っていないですね。
廃線跡は、産廃業者の敷地となっております。

右が、藤ヶ谷陸軍飛行場(空自下総航空基地)
左側から線路が伸びていたとおもれる。

空自下総航空基地の管制塔を垣間見ることが出来た。
下総教育航空群・第203教育航空隊の「P-3C」が駐留していますね。

廃線跡あるあるの遊歩道に、横たわる枕木、そして刺さっていた犬釘。見どころは、正直これしかないが、それでも何やら楽しい散策が出来ました。万人にオススメというわけではありませんが、ちょとした散策には良いかもしれません。なお、散策は枕木と犬釘を見たら引き返しで良いと思います。その先は、結構な徒労になります。。。

藤ヶ谷陸軍飛行場専用線の廃線跡は、以上で〆

※撮影:2022年1月

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