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国歌「君が代」発祥の地(横浜)

国歌「君ヶ代」発祥の地は横浜だった。(幻となった初代メロディーとして)


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初代「君が代」発祥の地

イギリス公使館護衛隊であった英国陸軍第十聯隊付軍楽長ジョン・ウイリアム・フェントンが、日本に国歌がなく儀礼音楽もないことを遺憾に感じ、作曲を申し出たことに始まる。
薩摩藩砲兵隊長であった大山弥助(のちの大山巌)は、古今和歌集に記載があり、めでたい歌として小唄や長唄・浄瑠璃でも親しまれており、大山巌が愛唱していたという薩摩琵琶歌「蓬莱山」の歌詞の一節でもあったという「君が代」を選び、フェントンが作曲。
横浜の妙香寺は薩摩藩洋楽伝習生(薩摩バンド・サツマバンド)がフェントンのもとで洋楽・吹奏楽の練習に励んだ地でもあり、この地で初代「君が代」(礼式曲君が代)が生まれた。
日本で最初に「君が代」を演奏したのも薩摩藩洋楽伝習生(薩摩バンド・サツマバンド)であった。
そうして、明治3年9月8日に、我が国最初の陸軍観兵式に際して明治天皇の前で初めて演奏された。

フェントン作曲の初代「君が代」は讃美歌風のメロディで日本人には歌いにくいものであったため、明治13年(1880)に雅樂調の改定版「君が代」が制定。


国歌 君が代由緒地

国歌 君が代由緒地
昭和十二年五月 建碑 


國歌君ヶ代発祥之地

名勝史蹟四十五佳選当選記念
国歌君ヶ代発祥之地
横浜貿易新報社

昭和十年十月起

横浜貿易新報社は現在の神奈川新聞。
横浜貿易新報社の45周年にあたる昭和10年に神奈川県下の45名勝史蹟を新聞読者投票で選定したもの。


日本吹奏楽発祥の地

明治2年(1869)に薩摩藩は自藩の洋式化をイギリスに相談。洋式化のひとつが軍楽隊の設立であった。
30名ほどの薩摩藩洋楽伝習生(サツマバンド)はイギリス軍第十聯隊の軍楽長ジョン・ウイリアム・フェントンの指導を妙香寺で受けたことから、日本の吹奏楽が始まったとされる。

日本吹奏楽発祥の地
 島津忠秀書

碑文
 明治2年(1869年)10月、薩摩藩の青年藩士30余名が当妙香寺に合宿し、英国陸軍第10連隊第1大隊所属軍楽隊の指導者ジョン・ウイリアム・フェントン(John William Fenton)から吹奏楽を学んだ。
 これが日本人による吹奏楽団創立の序であり、吹奏楽活動の諸となった。
 発祥から120年目にあたるこの年、日本吹奏楽が悠久に発展することを祈念し、ここに、吹奏楽界同志に諮りこれを建立、謹んで日蓮宗本牧山妙香寺に献呈するものである。
平成元年(1989年)9月8日建立
 日本吹奏楽発祥の地記念碑建立発起人会
  代表 春日 學

島津忠秀は島津家第31代当主。島津義弘から数えて第14代目。

●関連リンク 日本吹奏楽指導者協会 日本吹奏楽指導者協会 東京神奈川部 神奈川県吹奏楽連盟・

妙香寺(君が代寺)

弘仁5年(814年)真言宗の開祖弘法大師(空海)の創立。その後、日蓮の教化で日蓮宗に改宗したという。


場所

元町・中華街駅から徒歩20分ぐらい。

ちなみに鹿児島にも「君が代発祥の地」があるとのこと。

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