陸上総隊司令部や東部方面総監部のある「朝霞駐屯地」。
戦前は、ゴルフ場を買収して新設された「陸軍予科士官学校」があり、そして戦後は「米軍朝霞キャンプ」もあった場所。
今回、あいにくの雨ではあったが、観桜での一般公開があるというので足を運んでみた。
目次
朝霞駐屯地の歴史
東京ゴルフ倶楽部
昭和7年(1932)5月、東京ゴルフ倶楽部が朝霞コースを開場。
東京ゴルフ倶楽部の痕跡として「びわ湖」がある。これは「東京ゴルフ倶楽部」朝霞コース(膝折ゴルフ場)の三番ショートホールの名残。
昭和15年、東京ゴルフ倶楽部朝霞コースの地が、陸軍省によって買収され、東京ゴルフ倶楽部は狭山に移転。朝霞コースは昭和16年閉鎖。
陸軍予科士官学校
昭和16年(1941)10月1日、陸軍予科士官学校が市ヶ谷から朝霞に移転。
昭和18年(1943)12月9日、 昭和天皇行幸し、「振武台」と命名。
アメリカ陸軍
昭和20年9月(1945)9月、アメリカ陸軍が朝霞地区を接収し、「キャンプ・サウス・ドレイク」(米軍朝霞キャンプ)として進駐。
陸上自衛隊
昭和29年(1954)の警察予備隊時代を経て、昭和35年(1960)3月15日に「朝霞駐屯地」が開設。
朝霞駐屯地(2023年現在)の主な駐屯部隊は以下
- 陸上総隊司令部
- 東武方面総監部
- 第1師団第1偵察戦闘大隊
- 第1師団第1施設大隊
- 第1師団第1後方支援連隊
- 中央音楽隊
- 陸上自衛隊輸送学校
- 自衛隊体育学校
朝霞駐屯地 観桜 一般開放
コロナ禍で、公開中止が続いていたため、令和になってからは初の一般公開。
朝霞駐屯地は、創立記念行事などは一般公開しておらず、桜の季節と夏祭り以外ではなかなか入る機会がない。
振武臺記念館の桜
振武臺記念館(陸軍士官学校皇族舎)に関しては下記にて。
駐屯地側から、振武臺記念館を垣間見る。
今回は、振武臺記念館の公開はありませんでした。
位置関係
国土地理院航空写真
地図・空中写真閲覧サービス
【1】
ファイル:8921-C5-115
1944年11月7日、日本陸軍軍撮影の航空写真。
【2】
ファイル:USA-M380-18
1947年07月24日、米軍撮影の航空写真。
それぞれを切り取ってみるとこんな感じ。
【1】1944年の「びわ湖」と「交差点」
【2】1947年の「びわ湖」と「交差点」
そして現在の「びわ湖」と「交差点」
Google航空写真から。
「びわ湖」の桜
駐屯地構内の池「びわ湖」は東京ゴルフ倶楽部三番ショートホールの名残り。
ゴルフ場~陸軍予科士官学校~米軍朝霞キャンプ~朝霞駐屯地と、変遷とともにあった人工湖。
現在は、渡河訓練場としても使用されているそうで。
これはなんだろう。。。
びわ湖の周辺は野外走路、でした。
石灯籠
後世センターや居酒屋のある東側に、石灯籠がありました。
絶妙に放置されている石灯籠。
もしかして、陸軍予科士官学校時代に関係ある?
将校集会所庭園跡とか?
真相はわかりませんが、なにやら直感で反応しましたので、記録しておきます。
1つ目の灯籠。
水盤?
2つ目の灯籠
これは、往時の庭園跡なのでは。。。
すぐとなりには、いまは居酒屋。
将校集会所と親和性あるし、、、、
こっちはラウンジ店だそうで。
自衛隊車両と桜
自衛隊っぽい、自衛隊ならではの観桜写真。
厚生センター
お買い物ができます。
陸自っぽい迷彩カラーの数々も。
北グランド
北グランドも開放されていましたが、雨のため、ほぼ人がいません。。。
第一施設大隊
朝霞駐屯地の桜
観桜を。
交差点の桜
交差点の中心部の円形の場所は、陸軍時代から変わっていない。
朝霞駐屯地入口(朝霞門)
朝霞門は、広報センター(りっくんランド)も併設。
雨が強く、見学者もそこまで多くはなかったので、自分のペースで陥凹できたのは良いことですが、写真撮るのは大変でした。。。
あと、大泉門にも行けばよかった、です。。。
(次回は、立ち入り制限の有無はわかりませんが大泉門周辺も探索したく)
※撮影:2023年3月26日