近鉄奈良線瓢箪山駅から生駒山系にむけての登り坂。
住所でいうと、大阪府東大阪市上四条町12あたり。
なぜか、道に爆弾??が落ちている。
正確には、爆弾の尾部を地表に出した状態で、半分埋まっているような状態。
なんでも、かつて近くにあった軍需工場で、海軍向けの兵器を作っていたなかで、爆弾ケース(爆弾のガワ)も作っていたが、戦後に不要となり、車除けにオブジェクトとして置いたのが、そのまま今に至っているそうな。
東大阪にあった軍需工場。
目次
日本理器株式会社(株式会社ロブテックス)
現在の「株式会社 ロブテックス」は、戦前は、「日本理器株式会社」と称していた。
日本理器株式会社は、伊藤 兼吉 によって大正12年(1923)8月12日に創業。理髪用バリカン工場を、東大阪のロブテックス本社の地に建設し、理髪用のバリカンを製造。全国生産量の50%を占める国内トップメーカーとなった。
昭和2年(1927)年、社内に「工具部」を設立し鍛造作業工具の製造に着手。2年後の昭和4年に「エビ印:の付いたモンキーレンチを発売し、バリカン理髪機器メーカーから、総合工具メーカーへと成長していった。
昭和18(1943)、社名を「帝国精鍛工業株式会社」と改め、海軍の管理工場となった。工具メーカーとしてのノウハウを活かし、各海軍工廠に機関銃部品や魚雷部品の鍛造加工品を製造。
戦後は、工具メーカーとして再出発。新社名をロブテックスとし現在に至る。
日本理器株式会社(現・株式会社ロブテックス)は、軍需工場時代に、魚雷部品を作っていたことを鑑みると、航空爆弾ではなく航空魚雷かもしれないが、安定翼部分が加工されているために、形状からは正確な判断ができない。
距離感的には、以下の位置関係。
左上が瓢箪山駅、真ん中がロブテックス、右下が爆弾モニュメント。
航空爆弾?航空魚雷?
見学。
シュールですね。
上から
安定翼の形状からは特定が難しい。加工されているために、大日本帝国海軍の代表的な航空爆弾とも航空魚雷とも安定翼の形状が一致しない。。。
まあ、真相は不明だけど、この地区にかつて、軍需工場があったことを記録するモニュメントにもなるのかな。
瓢箪山駅から歩いていきましたが、結構な坂道でした、、、
場所
「爆弾らしきモニュメント」で登録されている、、、
瓢箪山
瓢箪山稲荷神社が有名。
瓢箪山駅。なんかある。
楠木正行公墓の標石。大正4年の建立。
往生院六万寺は、四条縄手の戦いで小楠公・楠木正行の本陣が置かれた場所。
実は、私は、太平記も、好きです。
※撮影:2023年7月