平和の碑・探照灯基地跡(川崎市麻生区)

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神奈川県川崎市麻生区古沢。
小田急線新百合ヶ丘駅から歩いて10分ほどの里山に、かつて「探照灯基地」があったという。

戦争末期、内地防空の為に、「高射第1師団」が編成。
麾下の「高射砲第112聯隊」は世田谷を本部とし東京西部地区、多摩川を挟んで南北に展開していた。
この川崎市麻生区の探照灯基地も、この照空隊陣地の一つであったと思われる。

ちなみに、日本陸軍では「照空灯(照空燈)」と呼称し、陸軍船舶部隊及び日本海軍では「探照灯(探照燈)」と呼称していたので、本来であれば、麻生区古沢での記載は「照空灯基地跡」とするのが正しい。
(現在の自衛隊では「サーチライト」と呼称。

平和の碑 探照灯基地跡

(裏面)
世界第二次大戦により古沢288番地海抜70m地点に探照灯が据えつけられ昭和19年9月20日から昭和20年8月17日まで使用された

(側面)
平成2年6月吉日
 柿生郷土誌古沢編集委員協力者

里山の丘陵の中腹に。
「平和の碑」のとなりにあるのは、「地神塔」嘉永6(1853)年建立。

実際には、石碑のある場所の上、丘陵の高台に「照空基地」があった。

場所

新百合ヶ丘駅から10分ほど歩いた場所に、のどかな里山風景が残っていて、そして戦時中のエピソードがあるというのが驚きであった。

※撮影2021年4月

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