学習院大学の近代建築

平成29年4月撮影

乃木館(旧・総寮部)

学習院第10代院長乃木希典ゆかりの建造物。

明治41年(1908)竣工。学習院が全寮制だった頃に宿舎として使われており、10代目院長の乃木希典も4年間をここで過ごしていた。
昭和19年に総寮部取り壊しに際し、 乃木院長が居住していた部分のみを移築・保存されている。国登録有形文化財。

乃木館
この建物は、明治41年9月に建てられた学習院学生寄宿舎の総寮部の一部分を移設したものである。
乃木希典院長は開寮と同時にここに起臥し、学生と寝食を共にしてその薫陶に当たられた。

乃木希典院長の歌
寄宿舎で 楽しきことを 数ふれば
撃剣音読 朝めしの味

乃木希典大将の榊壇

明治43年(1910)、学習院第10代院長 乃木希典が自ら設計し私費を投じて建設した「榊壇」

全長約7m、後円部高約1.4m
当時の四境(小笠原諸島・樺太・遼東半島・台湾)などから集められた147個の礫石を使用。
後円部には 学習院新校舎落成式で明治天皇が天覧した榊が植えられている。

榊壇入り口の柱石、榊壇前の踏み石などは、乃木の後の第11代院長 大迫尚敏が大正5年(1916)に整備したもの。

乃木大将に関連する史跡が学習院内に残っていて。
こうして観覧可能なことに、ちょっと興奮してしまいました。

学習院大学構内の6ヶ所が「国登録有形文化財」に指定されておりました。

正門 東別館(旧・皇族寮)
北別館(旧・図書館)
西1号館(旧・中等科教場)
南1号館(旧・理科特別教場)
乃木館(旧・総寮部)
厩舎

せっかくなので巡ってみましょう。

厩舎

明治41年竣工。
現在も現役で馬術部が使用している建物。
邪魔をしては悪いので外観をちょっとだけ見学。
馬場を駆ける馬の鳴き声が響いておりました。

南1号館(旧・理科特別教場)

昭和2年(1927)竣工。ネオ・ゴシック様式。
昭和24年に大学理学部創設とともに理学部研究棟に。
平成21年に構内のその他の建物とともに国登録有形文化財に登録。

西1号館(旧・中等科教場)

昭和5年(1930)中等科教場として竣工。ネオ・ゴシック様式。鉄筋コンクリート造。朝香宮邸(現在の東京都庭園美術館)を設計した内匠寮技師権藤要吉の設計。
大学開設後は文政学部本部。玄関を中心としたシンメトリー建造物。

北別館(旧・図書館)

明治42年(1909)に図書館として建立。木造平屋造。
設計は東京音楽学校奏楽堂(現東京藝術大学旧奏楽堂)や帝国図書館(現国際子ども図書館)を設計した久留正道による。

床下通風口には学習院校章「桜」紋がモチーフされている。

「北別館(旧・図書館)」
現在は学習院大学史料館(事務室)として使用。

私が訪れたときは土曜日午後でしたので事務室は閉館しておりました。
(平日及び土曜日午前に開館)
平成21年、国登録有形文化財に登録。

東別館(旧・皇族寮)

当時全寮制だった学習院の皇族寮として大正2年(1913)に建造。
山階宮武彦王や秩父宮雍仁親王をはじめとする皇族が使用。
正面玄関の車寄玄関飾りには学習院の校章「桜」紋のレリーフが掲げられている。

明治から大正期に建築された学校寄宿舎の現存は少く貴重な建造物。

学習院大学正門

明治41年(1908)以来使用されており当時のままの姿を残している。
揮毫は学習院大学初代学長 安倍能成 によるもの。

安倍氏は学習院としては第18代院長。
10代が乃木希典、16代が野村吉三郎、17代が山梨勝之進