明治天皇荻窪御小休所と西郊ロッヂング(荻窪)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

平成30年9月撮影

荻窪駅から東に歩く。駅から3分ほどの地に唐突に和風建築が見えてきた。

スポンサーリンク

明治天皇荻窪御小休所

明治天皇荻窪御小休所
昭和11年11月建設
史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ史蹟トシテ昭和九年十一月文部大臣指定

明治1 6年4月1 6日、飯能の近衛師団演習御統監のために名馬金華山号で演習地に向かう途上に御小休された聖蹟。
明治天皇聖蹟として昭和9年に文部省より史跡指定されたが、敗戦後に史跡解除。文化財としての再申請は行われていない。

武家長屋門

当地の名主中田家が鷹狩に際して第11代将軍徳川家斉を迎えていたという長屋門。青梅街道旧道に位置していたが、昭和62年のビル建築にあたり現在地に移築。

格別な説明はないけど、こちらが「御小休所」の建屋。 かつては茅葺きであったという。名主中田家の離れ。

史蹟境界標石

史蹟
指定區域境界
文部省・東京市

文部省・東京市連名の史蹟境界石。
初めて目にしました。
さきほどの碑の建設時期と一緒であるなら昭和11年でしょうか。
3つありました。

さらに東に歩くと、レトロな建物が。

西郊ロッヂング・旅館西郊本館

「本館」は昭和6年(1931)建設。
「新館」は昭和13年(1938)建築。

現在、本館は「旅館西郊(せいこう)」として営業。新館「西郊ロッヂング」は当所は下宿であったが、2001年に改装して現在は賃貸住宅として活用されている。

2009年11月
「旅館西郊本館」及び「西郊ロッヂング」は国の登録有形文化財に登録された。

参考

本館西側に隣接して、敷地の北西角に沿うようにL字形に建つ。木造2階建、桟瓦一部銅板葺、建築面積145㎡。13室を有する集合住宅。北西角を曲壁面とし、その上部に銅板葺ドーム屋根を載せる独特の外観は、ベージュの色調と調和し、親しみを感じさせる...
敷地東側の中庭を囲むように「コ」の字形に建つ。木造2階建、スレート一部鉄板及び桟瓦葺、建築面積473㎡。1階は玄関や広間、厨房など、2階には宿泊室を配する。ベージュ色のモルタル洗出し仕上げの大壁造とする外観は落ち着きのある街路景観をつくる...

場所

明治天皇荻窪御小休所

明治天皇荻窪御小休所の後ろのビル(藤澤ビル)にはアメックス(アメリカン・エキスプレス)の日本オフィスがある。ビル建設に当たり、現在の御小休所と長屋門は移築が行われたという。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。