私の片隅散策「呉編」その5

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平成29年3月

広島・呉散策
・映画「この世界の片隅に」舞台探訪(広島・呉編)


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「この世界の片隅に」 私の片隅散策

すずさんの嫁いだ街「呉」
海軍と共にあった街「呉」

平成29年3月5日。私は呉にいた。
すずさん時代と海軍時代、重なる2つの時代の足跡を辿りながら呉の街を巡ってみたいと思う。


市内の中心部へ。

四つ道路

このあたりに戦後「ヤミ市」があったと。
「この世界の片隅に」では、すずさんと怪子さんが「うまあ~」した界隈ですね。 写真の向こうにみえるのは「鉢巻山」。

Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。
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れんがどおり

呉の繁華街「れんがどおり」

街かど市民ギャラリー90
ヤマトギャラリー零
「このセカ」案内所(公認の聖地巡礼ご接待処)

訪れた時(2017年3月)には、ポスターやこうのさん原画展が行われていました。

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呉の繁華街。
戦前は上陸した水兵さんで賑わっていた映画館などもあり、戦後は界隈で闇市もあり、今も昔も街の中心地。
れんが通りを抜けて川に沿って北上を。

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東泉場跡

れんが通りの北側、この界隈が東泉場(現・栄町商店街)

「この世界の片隅に」で、すすざんが戦時中にやむおえず「砂糖」を買いに来た界隈。

「そんとな国で…生きていけるんかね…」

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砂糖を買った場所から北上すれば「三ツ蔵」。
でも迷子になって北東に進むと「朝日遊郭」。

折角だからちょっと迷子になってきます。
(灰ヶ峰の方向に歩けば迷子になるはずはないんだけど、そこは、すずさん。)

すずさんの家は、「長之木」
海軍墓地は「長迫」

平成29年3月 広島県呉市。長迫公園の呉海軍墓地。 護国の為に戦いし艦と人に。 感謝と哀悼を。 明治23年...
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朝日遊郭跡

朝日遊郭界隈。
呉空襲で灰燼に帰しており往時を偲ぶものは残っていない。

「ほいで、ここはどこね~いったい~?!」

すずさんの歩いた場所を巡り距離感を把握できる楽しさ。

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千福

朝日遊郭界隈からちょっとルートを外れて酒蔵「千福」さんへ。
到着の時間は12時すぎ。
一休みを兼ねて「ギャラリー三宅屋商店」さんを見学してきましょう。

Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。
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「ギャラリー三宅屋商店」
酒蔵「千福」

伏流水
酒の源であるこの井水は、灰が峰(標高737m)の伏流水であります。

呉のシンボル「灰ヶ峰」の伏流水を使用した日本酒。
これは美味いに決まってます(思い込み強し

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誇らしげな「海軍御用達」の札。

当酒蔵の日本酒は練習艦隊に積載され赤道を越えても腐らずに変味しなかった。軍艦の酒保担当より「証明書」が発行され「海軍御用達」の日本酒として人気を博し各軍艦に納入されたという。
※許可を得て撮影

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呉の酒蔵「千福」さん。
「このセカ」コーナー。

監督のサイン色紙もありました。
試飲コーナーにもポスター。
(ホワイトバランスが狂ってしまいました。)

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千福 と 海軍

千福 戦艦大和 パッケージ
壱の福 生貯蔵酒
弐の福 吟醸酒
参の福 純米原酒

迷わず買ってしまいました。
面白いですね、これ。 飲み比べ出来ます。

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海軍御用達の日本酒「千福」
当時の日本酒は暑さに弱く夏を越すと味が変わることが多かったという。 そんな中で、呉の三宅本店の酒を積んだ艦艇は赤道を越えても味に変化がなく、艦隊の酒保委員長が感激して、これを期に海軍内で特別な人気を集めた、と。

呉が紡ぐ千福と戦艦大和のものがたり
赤道を越えども変味無し

大正九年、軍艦「浅間」を旗艦とする練習艦隊が南洋方面に遠洋航海の途中呉に入港し、当時の三宅本店の代表酒「呉鶴」を大量に積み込んで出港しました。当時、国内ですら日本酒は夏を越すとよほど保存がよくないかぎり、多少味が変わっていました。
それを艦艇に積んで赤道を往復するわけですから、それでなくても暑さに弱い傾向のある日本酒を南方に携行しても腐敗しないか、問題となったそうです。
三宅本店では断固としてこれを保証したと言われています。
果たして赤道を通過し練習地に着いた時、少しも味が変わっていないばかりでなく、再び通過してアメリカに入港したときにも変わっていなかった・・・!これには艦隊の酒保委員長が感激して、赤道通過の証明書を贈ってくださいました。これによって三宅本店の酒の真価は大いに認められ、海軍で特別の人気を集めました。

戦艦大和と千福
千福はこのように海軍御用達の日本酒として、戦艦大和にも乗組員3,332名の為に積み込まれていました。「昭和20年4月5日18:00酒保開け」沖縄海上特攻攻撃前日のことです。出撃前の士気高揚の為の宴が開かれました。どのような想いでお酒を酌み交わしたか、日本の未来を見ていたのか・・・。
大和建造の技術は、建造期間の短縮や作業の効率化を目指しブロック工法で建造されました。この大和型建造のための技術・効率的な生産管理は、戦後の日本工業・未来への礎となったのです。

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お土産
お陰様で3種類揃いました。
(両脇2種類は東京TAU で以前に購入)

今回は中央の「千福もみじ吟醸~すずさんラベル~」を購入。
広島の酵母と呉の酒蔵で作られた「お酒」

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お土産
「千の福 大吟醸無濾過生原酒 限定品」
広島で生まれた吟醸用酵母「広島吟醸」使用の大吟醸酒。
フルーティーな香味でしっかりした味わい。
お話をお伺いしたお姉さまおすすめの一品。

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お土産
「純米酒配合 洗顔石鹸 千福」
嫁は酒が飲めないので酒ばかり買って帰るのもいかがなものかと。
純米酒由来の石鹸はレベル高いらしいので。佳いものです。

千福は、初代三宅清兵衛の母親「フク」と嫁「千登」由来。

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お土産
「千福 帆布トートバッグ」
千福さんのトートバックも購入しました。
ちなみに一般的な「日本酒4合瓶(720ml)」は3本入りました。
ガッチリ丈夫で良い感じです。活用させていただきます

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辰川小学校跡

千福さんを後にして一気に北上して辰川方面に。
辰川会館の南に。呉市立辰川小学校跡が残っていた。

この場所は、こうの原作「この世界の片隅に」
第9回19年5月にて描かれた「下長之木国民学校」の地。

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畝原町自治会館

更に北上。
畝原町自治会館
この自治会館が、劇中の「上長之木隣保館」のモデルとされている。

このあたりから頑張れば「呉の港」を見渡すこと可能ですが撮影などは自粛致しました。
この場所から辰川バス停へと移動。

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辰川バス停

この場所より奥は、「この世界の片隅に」の片渕監督が話されている狭い住宅地ゆえに立入は自粛で。

「やっぱり木炭バスは上がって来れませんでしたか」

バス停前は「上辰川橋」とありました。
この小川は上流で北條家の近くまで流れているかもしれませんね。

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辰川バス停から一気に南下。
丁度バスが来ていたので乗りたいところですが、レンタサイクルゆえにバスは後回し。
坂道を一気に下っていくと見えてきました。
おなじみの「三ツ蔵」。

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三ツ蔵

「この世界の片隅に」では、すずさんたちが家と街とを行ったり来たりする途中にその存在感ある佇まいでおなじみの建物ですね。

Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。
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正式名称は「旧澤原家住宅」

この地では江戸末期の尊王倒幕思想家であった宇都宮黙霖翁が晩年を過ごした地。明治20年代に澤原為綱氏の屋敷に迎えられ、明治30年に74歳でなくなったと。

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広電バス「辰川線」

広電バス「辰川線」 次の予定はこれでした。
レンタサイクルをいったん駐輪して駅前から14時55分のバスに乗車。
でも辰川まで行かず一区間で下車。
まあ、あれです。バスに乗りたかったんです。
(「すずさんの嫁入り」ラリーの兼ね合い)

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そうこうしていたら、そろそろ終わり。

16時すぎ。
朝に立ち寄った海上自衛隊呉集会所にもう一度立ち寄り、ラリーを終えて揃ったポストカードと記念の一枚をパチリ。
「う・ま・し・な・ん・こ・う・め・し」

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今回の広島遠征でめぐったところ。
参考までにメモ

3/3午後
広島・中島本町と原爆ドーム

3/4午前
広島・江波散策

3/4午後
呉・大和ミュージアム
呉・軍港クルーズ

3/5午前
旧海軍下士官兵集会所
青葉終焉の地
アレイからすこじま
呉工廠跡
呉工廠神社跡
歴史の見える丘
大和建造ドック
呉海軍病院跡

3/5午後
亀山神社
千福三宅屋商店
長迫海軍墓地
鯛之宮神社
入船山記念館

すずさんの嫁入りラリー

などなど詰め込みすぎました。


17時。
呉駅前に到着してレンタサイクルを返却。
朝8時から借りていたので、9時間チャリチャリしていたわけですね。
結構頑張りました。
幾つか行けなかったところがありましたが、全体的には大満足です。
(ちょっと目標を詰め込みすぎました。)

今度はゆっくりと来たいです。難しいけど。

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本編はこれで〆

長らくありがとうございました。

すずさんの嫁いだ街「呉」
海軍と共にあった街「呉」

その足跡は思った以上に残っていて。
なんとなく感じるすずさんの気配とともに呉の街を堪能。また行きたくなりました…


「この世界の片隅に」 散策ガイド

現地散策の参考に。
「この世界の片隅に ロケ地マップ」 (呉市)

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有志作成のgoogleマイプレイス この世界の片隅に_ロケ地MAP

映画「この世界の片隅に」ゆかりの地をマッピングしています。 独自の情報、考察を追加しています。 ●青実線=すず幼少期の海岸線 ●黄色実線=すずが砂糖を買出しに行った「とうせんば」など Filming locations guide to "IN THIS CORNER OF THE WORLD";"Kono seka...

個人的に作成したメモ地図

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