福島県の信夫山。標高275メートル。
福島市のシンボルとしてそそり立つ信夫山は、古くから山岳信仰の場でもあり、今も福島県護国神社や出羽三山の分社、黒沼神社や岩谷観音を始めとした多くの寺社がある。
戦前、この信夫山に中島飛行機の地下工場があったというので、足を運んでみた。
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中島飛行機信夫山地下工場(中島飛行機フ工場)
中島飛行機武蔵製作所のエンジン製造工場を分散疎開させることとなり、疎開工場として福島県福島市の信夫山も候補となった。信夫山には、江戸時代前から金鉱山として有名で、いくつかの坑道があったというのも、地下工場と親和性が高かった。
通称は「フ工場」。
昭和20年3月、信夫山の羽山西側に中島飛行機エンジン組立の地下工場が切削がされたが、完成前に終戦を迎えている。
現在、開口部はコンクリートで塞がれている。
中島飛行機・信夫山地下工場跡
暑い夏の日でしたが、隙間からは冷気を感じることが出来ました。
開口部前に平らな道がある。人為的に作られた道は、往時のトロッコ道かもしれない。
西端。
福島交通飯坂線を見下ろせた。
地下工場開口部の前の道。
場所はこのあたりから、山道に入ると開口部へのアクセスできる。
山裾をはしる福島交通飯坂線。
この山に地下工場があった。
ちょうど、山の西側を電車が走る。
福島県立美術館から「羽山」を望む。羽山の左側が地下工場のあった台地。
住所は「西平山」
曽根田駅
福島交通飯坂線の駅。
1942年(昭和17年)の開業当時の姿を伝えている駅舎。
福島駅から望む信夫山。
東北新幹線は信夫山の西側をトンネルで通過し、東北本線は、西側の山裾を避けるように北上している。
ちなみに福島は、古関裕而のまち。
古関裕而記念館もあるけど、時間の都合で行きませんでした。
露営の歌
暁に祈る
若鷲の歌
※撮影:2023年8月